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ひかるはもう…
…子供なんかじゃない。
ひかるにとって俺が
男でなくても
今はそれでいい…
ひかるにとって俺が
特別な存在であるなら
今は男でなくても。
だから今は
俺にとってもひかるは…
女じゃない…
女じゃ…
なあ、だから
これに意味なんてないんだ。
単なる消毒。
意味なんてない。
俺はひかるの唇に
自分を…上書きした。
『ひかるちゃん、柔らかかったぜ』
ひかるの唇に自分のカラダ全部がふわりと包み込まれるような奇妙な感覚。
脈が乱れてわずかな苦しみさえも伴った。
これは…意味のないことだ…
俺は呼吸を整えながら
布団の外側からひかるを抱いて眠った。
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