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春先に一晩中布団を被らなかった俺のカラダは思ったよりも冷えていたらしい。
布団の中では
ひかるの体温が隣からやって来て
冷えた俺の体温を何とか上げようと徐々に俺のカラダを包んでいく。
…怖いもの見たさって…言うのか…
俺はゆっくりと目を開けた。
「…ひかる…なんでここに…?」
夕べのことはなかったことにして俺は言う。
「だって…あっくん、毛布出すって言ったじゃない。夜中に気付いたら電気つけっぱなしで寝ちゃってるし…毛布…少し探してみたけどわからなかったし…私じゃあっくんをベッドまで運べないでしょ?もう…あっくんのウソツキ」
…ああ…これか。
俺は変なところに納得しながらひかるに謝る。
「…ワリイ」
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