遠回り

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『ええ!?一緒に住む!!??』 俺はスマホを耳から遠ざけた。 「…うるせえな。お袋が絡むとややこしくなるからとにかく秀子さんに代わってくれよ」 『一緒に住むって…はあーーん、さてはひかるちゃん見て、心配になったんでしょ?』 電話を代わるどころが余計なことを言いやがる。 「ちょっと事情が出来たんだよ。アホなこと言ってねえでとっとと代われよ」 『はいはい、別にアホなことなんて…』 お袋はぶつぶつ言いながらひかるの母親に電話を渡した。 俺は簡単に状況を説明した。 もちろん、理由は差替える。 部屋は探してはみたものの、ひかるに合う物件がなかったということにした。
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