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「…すみません、任せとけなんて言っておきながら…」
『いいのよ、それに…私はその方が安心だもの。暁人くんは昔から面倒見のいいところは変わってないのね。本当にありがとう。主人とちゃんとお礼はさせてもらうからね』
お袋も秀子さんも妙に機嫌がいい。
すると、ひかるが俺の耳元までやって来て、電話を代わって欲しいと小さく言う。
俺はひかるの母親にもう一度詫びてからひかるにスマホを渡した。
「もしもし、お母さん?」
ひかるは最初に今日もここに泊まることを告げて、自分なりの報告を付け足した。
「…え?お兄ちゃんが?」
話の途中で芳樹の話題になって少し気になった。
ひかるは何度か相槌を打ち、短い言葉を交わして再びスマホを俺に戻した。
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