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俺が仕事にかかってしばらくすると、ひかるがキッチンから離れて動き出す。
「ひかる、どうかしたか?」
「ううん、カレー煮込んでる間に掃除と洗濯。ご飯が炊けるまでにも時間があるし。今日も泊めてもらうんだもん、少しはさせて」
「別にいいけど、手が空いてるならひかるの部屋、見とくか?」
「…私の?」
「今は物置」
「うん、見たい!」
ひかるが部屋の中でパタパタ動き回り、一段落すると、俺たちは例の物置へ向かった。
「狭い部屋だけど、とりあえず寝れればいいだろ?」
俺がそう言ってドアを開けると、ひかるは俺の腕をすり抜けるように中に入った。
「すごい!全然狭くないよ!」
「そうか?せめーよ」
「ううん、少し片付ければ大丈夫だよ」
ひかるがそう言いながら部屋に積まれた段ボールの中身を覗いた。
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