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焦ったのは
あの時、ベッドを買いに行って
ひかると寝転んだ感触を思い出したから。
低反発の心地よい弾力に
変な妄想が頭をよぎる。
すぐにそれを振り払うものの、
次の瞬間には
ひかるの指先が俺の肩を撫でるように刺激していた。
「…そんな力じゃ効かねえよ」
「最初は優しくするの」
「…あっそ」
ひかるが言ったとおりに、最初は優しく…徐々に指先に力がこもってきた。
意外にも、
これが結構…
「…気持ちいい?」
心地良さに首をもたげていると、ひかるがすぐ横から顔を覗き込んだ。
「ん?あ、ああ…」
俺が返事をすると、ひかるは刺激する範囲を少し広げた。
「結構、ほぐれたみたい。他に…して欲しいところない?」
他に…
して欲しいところ…
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