1251人が本棚に入れています
本棚に追加
「重いかもしれないけど、許してね」
…何が?
ひかるを振り返ろうとする前に
腰辺りに柔らかい重みが重なる。
「あ、え?おい、ひかる!?」
慌てて上半身を起そうとすると、ひかるが俺の背中をベッドに押しつける。
「動かないの」
ひかるの手が首の周りから背中へ心地よい刺激を置きながら降りてくる。
…マズい。
それはわかっているが、どこで覚えたのかひかるの本格的なマッサージに、思わず声が漏れそうになるほど気持ちがいい。
「…痛い?」
「…いや、気持ちいい…」
…まぬけな返事を。
しかし…神様、今だけ許してくれ。
なんとなく懺悔(ザンゲ)をする。
「…ひかる、これ、どこで覚えたんだ?」
うつ伏せになったまま、曇った声で聞いてみた。
最初のコメントを投稿しよう!