新生活ー2

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「高校の時のテニス部。合宿とか遠征では結構本格的にやったんだよ?」 話しながらもひかるの手の力は緩まない。 「…もしかして、男子にも?」 「…しないよ。あっくん、私、女子高だよ」 「ああ…そっか。大学は?サークルとかそんなの、いろいろあるだろ?」 「…うん…。少しだけ…したけど、すぐ辞めちゃった」 「ふーん。何で?」 「…なんとなく…つまらなくなっちゃって…」 ひかるの声のトーンが落ちていくのを、もっと早くに気付けばよかった。 『つまらなくなった』なんて、ひかるが口にするには違和感のありすぎる理由だった。 わずかに会話が途切れている間に、ひかるの手はどんどんと下へ移動し、それに伴って、ひかるの座る位置も下がっていく。 ひかるが俺に跨(マタガ)る… 改めてそんな風に思うと、そろそろ限界も近かった。
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