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「ひかる、もういいよ。気持ちよかった」
俺がカラダを起そうとすると、ひかるはもう少しと言ってまだ手を止めない。
ひかるの手が俺に刺激を与えるたびに、その反動でひかるの腰もわずかに動く。
俺は…仙人じゃない。
「ひかる、もういいって」
俺がカラダを起すと同時に仰向けになろうとすると、俺のカラダに体重を預けていたひかるがそのまま俺の横に倒れた。
「悪い、大丈夫か?」
「大丈夫だけど…あっくんのせっかち。もう少し続けたらカラダが温まって気持ちいいのに」
…確かに温まるし、気持ちいいだろうな。
俺の隣でベッドに横向きに横たわるひかるを見ていると
自分が仙人ではなく、男なんだと実感する。
その時、俺のモヤモヤした思考を遮ったのはインターホンの音。
「…誰だ?」
その音に救われたのか、邪魔をされたのか
俺は服装だけを軽く整えて玄関に向かった。
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