新生活ー2

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「…まあ、どうでもいいわ。昔も今も…単に俺がひかるに甘いだけだ」 そう言ってあっくんは少し肩を落とした。 確かにあっくんには…甘えてばっかり。 だって、あっくんは甘えさせてくれるし、 私が唯一…甘えられる人物でもあるからだ。 「…できた」 あっくんはそう言って工具を置いた。 「ひかる、運ぶからそっち持って」 「うん!」 本棚と言っても安くて簡易的な小ぶりのもの。 二人で持てば十分運べる重量だった。 「ここでいいか?」 部屋の壁際に、窓の下を避けて置いた。 ベッドに合わせたナチュラルな木肌で、木目まで見える。 空の本棚を見つめて思わず笑みが零れた。 「…いい感じ」 それを見てあっくんが言った。 「…ひかる、本なんか読むのか?」
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