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こんなふうに三人で並んだことなど…
…一度もなかった。
もしもひかるが夢見ていたなら…
同じ夢を俺も見ていた。
徐々に埋まっていく本棚を見つめながら
俺はひかるに掛ける言葉を探していた。
それでも上手く見つけられずに
俺は首を左右に動かして、ゆっくりと捻(ヒネ)った。
「久しぶりにこんなことしたら…肩凝った」
別に、嘘ではなかった。
自分で組み立てる家具なんて買ったことがないし、やり始めると案外面白くて、無理な体勢にも関わらず一気に仕上げてしまった。
「大丈夫?」
最後の段ボールを空にしたひかるが俺を心配そうに振り返った。
そして、何かを閃(ヒラメ)いたように、
ただでさえデカい目をさらに大きく見開いた。
「あっくん。肩、揉(モ)んであげようか?」
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