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「じゃ、月曜ね。交付式…まさか、一緒の部署になったりしないかな?」
理香が話題を逸らしてくれて内心ホッとする。
「…どうかな?なれたらうれしいけど」
「ね、楽しみだね」
「うん。楽しみ」
「そんじゃ、気を付けて帰んなよ」
「…うん、ありがと。お疲れさま」
「じゃあ、お先!」
理香はちょうど到着したバスに駆けこむように乗り込んだ。
私は理香の乗ったバスを見送り、ポツンと立ち尽くした。
振り返る大通りの向こうには…
…あっくんがいる。
私は一つため息を漏らして
ホームへ上がる階段へカラダの向きを変えた。
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