1221人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
家に帰るのは…
ほんの少し憂鬱だった。
あっくんのいない家に帰ることには慣れたつもりだけれど
こんな気持ちは…
…初めてだった。
目に焼き付いてる余裕たっぷりの甘い笑顔と華奢なドレスと細い腕。
それを受け止める…あっくんの笑顔。
研修を終えただけで大人になったなんて…
あっくんに近付けたかもしれないなんて
どうしてそんなこと…
…思っちゃったんだろう。
あっくんは
全然…違うところにいるのに。
あっくんが私を「子供」「子供」って言ってたけど…
私って…
ホントに「子供」なんだ。
最初のコメントを投稿しよう!