太巻き

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…気が付いた時には…… 薄暗い部屋の中。 視覚よりも嗅覚で自分の居場所がわかってしまった。 …あっくんの…ベッド…? 瞬時に状況がのみ込めないけれど… 思い出すまでにも時間はそうかからない。 ベッドからカラダを起そうと思って違和感に気付く。 私のカラダは… バスタオルでグルグル巻きにされていた。 しかも一枚や二枚の話じゃない。 グルグル巻きは…何重にもなっていた。 タオルで巻かれていると言っても、肩から腕と脚は剥き出し。 そうだ… あっくんがお風呂に私を呼びに来て… 途中で目が回って… …ここに至る。 って、ことは… 「…ひかる?」 開いたドアと同時にリビングの光が漏れてきて あっくんがドアの位置から私を覗いた。
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