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「だってさ…」
ひかるは目を細めて笑った。
「なんか私…太巻きみたい」
「…太巻き!?確かにな」
俺も笑えてきた。
「あっくん、何枚バスタオル使ったの?」
「あるだけ全部」
「こんなに巻かなくたって見えないよ…。お腹が苦しい」
「しゃあねえだろ…」
見えないだけじゃダメだったんだ…
カラダのラインを隠すためには
…思った以上に必要だったんだよ。
「ま、とにかく…安心した。風呂場から持ってきた着替え、あそこにあるから。俺、あっちに行くし早く着替えろ」
「…ありがと」
「…疲れてんだな。二週間、よくやったな」
俺はひかるの半乾きの頭に手を乗せた。
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