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あっくんは怪訝な表情を浮かべながらも私のわがままを聞き入れて、もう一度ベッドに座った。
私との距離はさっきと変わらない。
むしろ、先程よりも少し開いてしまったのかもしれない。
「…どした?」
あっくんが私の横顔を見つめている。
呼び止めたクセに…
いざとなると勇気が出ない。
だけど…
幼馴染の…
…特権だもん…
私はあっくんのすぐそばに座り直し
あっくんの左腕に…
自分の右腕を絡ませた。
あの美人さんがした位置に。
「…ひかる!?」
あっくんの腕がピクリと小さく反応した。
「…ど…どうしたんだよ、急に」
あっくんが困ってる。
だけど私は腕にキュッと力を込めた。
「だって…したくなったんだもん」
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