太巻き

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玄関のドアが閉まる音を聞いて 私はカラダに巻き付けられたタオルを剥がし始めた。 思わず一枚…二枚…と数えてしまう。 最後の一枚を外す時には… 少し複雑な気持ちだった。 最初の一枚を あっくんはどうやって巻いたんだろう… 見ないように…なんて 出来るのかな…? もしも、見られていたら… 恥ずかしさで一人でいるのに目が泳ぐ。 カラダを見ても… あっくんにとっては 私はまだ…子供なのかな… あの人の体つきとは…やっぱり全然違うから。 私は慌てて服を着た。
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