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みんな疲れが溜まっているので二次会へ話が及ぶことなく居酒屋を出たところで解散になった。
理香とは駅まで一緒。
ほろ酔い加減が足元をふわふわとふらつかせる。
「ちょっと、ひかる、アンタ、酔ってんの！？」
「酔ってないよ～」
「…酔ってるし。どんだけ飲んだのよ？」
「グレープフルーツのサワー、一杯。いっぱいじゃないよ？1杯！」
「はあ？あんなの水でしょ、水！！グレープフルーツの果汁垂(ﾀ)らしたただの水！！」
なぜか私は理香に叱られているような…
でもそんなこともただただ楽しい。
まだまだ研修期間だけれど、やっぱり社会人として一歩踏み出せたような…
少しだけ大人になれたような興奮にも似た喜び。
あっくんにも…
少しだけ、近付けたかな…
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