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「…うん…」
理香の軽快な言葉とは逆に、私は理香が何を言い出すのかわからないのでドキドキしながら不安気に答えた。
すると、青木さんも会話に交った。
「…ひかるちゃん…彼氏いるの?」
直球的に聞かれて咄嗟に言葉が出てこなかった。
「青木さん…。ひかる、彼氏いるどころか彼氏と同棲してますから」
「…り、理香」
理香があまりにもさらりと言うので驚いてしまった。
けれど、理香はあくまでも自然に会話を繋ぐ。
「別に…内緒にしてるワケじゃないんでしょ?あ、言っちゃマズかった?」
「…そんなこと…ないけど…」
「よかった。でね、青木さん。ひかるの彼、ひかるにぞっこんだからちょっと束縛型で、週末、私と遊びに行く許可をお願いしてたってワケです。よかった、無事に許してもらえたみたいで。ね?ひかる」
「…う、うん…」
…ここに…繋がるんだ。
私は理香の頭の回転の速さに感心していた。
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