親友の名案

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俺が着替えを済ませてダイニングに戻ると ひかるも着替え終わってキッチンで夕飯の仕上げをしていた。 …マズったな… ひかるの背中を見て声を掛けるのをためらった。 俺にはわかる。 ひかるの背中は… …拗(ス)ねていた。 俺は聞こえないように小さなため息を漏らした。 企業で働いたことのない俺は、制服っていうものを勝手に想像してたんだ。 …ものスゲー…地味なヤツを。 でも…いつだか、客から聞いたことがあったかもしんねえ。 今、企業では制服のデザインもいい人材を集める一つの重要なポイントだって。 ダサい制服の企業は特に女に人気がないんだとか。 リクルートスーツで心配してた俺が… …情けねえ…。
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