幸運の星

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この夜、 私は ベッドに入ってもなかなか寝付けなかった。 元々寝つきはいい方で、 働くようになってからはなおさらよくなって その日一日を振り返る前に眠りに落ちていた。 なのに… 私は布団をギュッと握りしめ 深呼吸して目を閉じる。 私は何度も何度も寝返りを打った。 鼓動の速さが眠ろうとする私の邪魔をする。 途中、あっくんが洗面所に行く気配を感じ その後部屋中が静まり返ると 少し過敏になっていた私の神経もやっと鎮まる。 あっくんが寝たのは午前一時近かった。 そして、私も。 あっくんも… …眠れなかったの? 私は布団の中でもう一度あっくんにおやすみを言って目を閉じた。
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