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翌朝――
「…あっくん…」
「…あっくんてば」
「…ン」
…寝坊してしまった。
私は慌てて身支度をして、簡単なスープとハムエッグを作り、
布団の中のあっくんを起しに来た。
朝ごはんは一緒に食べることにしている。
「…あっくんてば、朝だよ、あっくん!」
「…ん…?…ああ…起きる…」
まだ目の開かないあっくんからは寝ぼけた返事。
「あっくん、起きて」
「…もうちょっと、寝ようぜ…」
その時、
あっくんの腕が伸びてきた。
あっくんのカラダを揺らす、私の腕をあっくんが掴んで引き寄せる。
思った以上に強い力に、私はバランスを崩してあっくんの上に覆いかぶさった。
「…わ、ちょっと…あっくん!!」
私はあっくんに引き寄せられて
唇があっくんの顎(アゴ)に触れてしまいそうだった。
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