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「…あっくんてば…」
…え?
俺を至近距離から見下ろすひかる。
布団の上から重なる重みは結構リアル。
…つうか、現実。
「え?おい?…あ?おい、ひ、ひかる、何やってんだ!?」
この状況を理解するために、視覚からの最大限の情報を得ようと寝ぼけた目が見開く。
寝起きの脳はいきなりアクセルを踏み込んだせいで正常に走行できずにあわやクラッシュ。
何とか繋がってる神経でカラダを動かしてひかるの体勢を整えた。
俺はベッドで起き上がり、ひかるはベッドの上に正座した。
「…ひかる…何してんだ?」
…襲いに来たのか?
んな、アホな。
「…何って…、あっくんのこと起しに来たんでしょ?そしたらあっくんが…ギュって…」
「…ぎゅ!?」
思わず声がひっくり返った。
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