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すると、そこに私のウーロン茶がやっと届けられた。
奥の席の私まで、みんなの手をリレーしてやって来た。
「ありがとうございます」
わずかなアルコールですでに顔が火照り始めた私は、受け取ってそのままグラスに口を着け、ゴクゴクと喉に流し入れた。
体内に染みていくのを感じると、静かにグラスを置いた。
「ひかるちゃん、そっちのグラス…もう飲まないの?」
青木さんがオレンジクーラーのグラスを指さした。
オレンジ色の液体は、まだ半分以上が残っている。
「…すみません、お酒、そんなに強くないんで…。むしろ、弱いんです」
「そっか…でも『彼』が迎えに来てくれるんでしょ?」
「そうなんですけど…」
…だからこそ、
酔ってしまったら、あっくんとのラーメンも食べられなくなる…
「…その後…」
私が言いかけると、田部さんがバシリと青木さんの肩を平手で叩いた。
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