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この際、いい機会かもしれない。
私はとんでもなことを思いついたのだ。
これだからお酒の力って怖いんだから。
「私と彼の仲を見たら…もう…いろんなこと…やめていただきたいんです。私のプライベートに干渉することも…ひかるって名前で呼ぶことも」
言いながら自分がドキドキしている。
すると、彼は少し考えてから口の端を上げて頷いた。
「…随分強気だね?いいよ。君のこと、諦(アキラ)める」
彼の潔(イサギヨ)さに逆に面喰う。
だけど、やっぱりすんなりとはいかない。
但(タダ)し書きが追加されたのだ。
「ただし…君と彼が…本物の関係ならね」
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