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そうやって私がからかわれている内に料理が届いて飲み物も注文する。
私は少し熱くなった頬を膨らましてからそこに含んだ空気を小さく吐き出した。
「…でも…田部さんが元気そうで…よかった…」
私がそう言いながらフォークを手にすると、田部さんも同時にフォークを手に取った。
そして、サラダのトマトにフォークを伸ばして…
田部さんが言う。
「…そうね。今日は…私の話よね…?」
彼女が優しく微笑んだ。
「不思議よね…あなたとは出会ったばかりで、頼りない私の後輩。それなのに…こんなこと、話すことになるなんてね…」
そう言って田部さんは
私に…話してくれたのだ。
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