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「アンタ、男としてホントに最低だな」
あっくんは静かに言った。
「行けよ。いつまで醜態(シュウタイ)さらすつもりだ?お前、女以前に…人のこと馬鹿にし過ぎてるよ」
青木さんはあっくんの手を振り払った。
そして、田部さんも言った。
「…帰って。本部長やみんなには…私が言っておくから…」
その声は…
…さっきまでの勢いをすっかりなくしていた。
青木さんは拳を握りしめたまま歩道を歩き出した。
田部さんはその後ろ姿を
唇を小さく噛んだまま見つめていた。
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