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田部さんは
最初は恐る恐る手を伸ばしていた。
途中…唇も噛みしめていた。
涙も…流していた。
それでも、着実に…ゴミ袋をいっぱいにしていった。
ゴミ袋が増えるにつれて
彼女の表情は晴れていき
口数も増えた。
手を動かしながら二人でいろんなことを話して
邪魔になった髪の毛をお揃(ソロ)いのお団子にして部屋中を動き回った。
あっという間に日が暮れて
部屋は見違えるほど綺麗になった。
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