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「…やだ…ってあっくんてば…疲れ、取れないよ…?」
ひかるが俺を心配する。
疲れとかそんなのはどうでもいい。
ただ…
ひかるの前で
少しだけ子供みたいに駄々をこねてみたかった。
「もう動けねえし、ここでいい」
俺が言うとひかるはあきらめたのか、小さく息をついてソファを立ち上がる。
「布団持ってくるから、待ってて」
ひかるは既にひどい扱いをされている俺の上着とネクタイを手にして俺の部屋へ向かった。
そして、しばらくすると俺の布団を抱えてやって来て、
それを俺の上からふわりと掛けた。
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