秘められた想い-2

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「私、給湯室に行きますね」 「あ、うん…」 直接給湯室に行こうと思い、田部さんに声を掛けると、彼女が返事をしながら髪を耳に掻き上げた。 …あ… 「やっぱり…先に事務所で挨拶してから…行きますね」 私は二、三歩急いで田部さんの隣に並んだ。 事務所には…青木さんがもう来ているはずだ。 彼は朝が早い。 髪型を変えて… 好きな人に会う瞬間は… 誰だって緊張する…。 週末にあんなことがあったのならなおのこと。 私だって、青木さんに会うのは緊張する… 田部さんがいてくれた方が心強い… 田部さんだって… …そうだよね…?
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