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「私、給湯室に行きますね」
「あ、うん…」
直接給湯室に行こうと思い、田部さんに声を掛けると、彼女が返事をしながら髪を耳に掻き上げた。
…あ…
「やっぱり…先に事務所で挨拶してから…行きますね」
私は二、三歩急いで田部さんの隣に並んだ。
事務所には…青木さんがもう来ているはずだ。
彼は朝が早い。
髪型を変えて…
好きな人に会う瞬間は…
誰だって緊張する…。
週末にあんなことがあったのならなおのこと。
私だって、青木さんに会うのは緊張する…
田部さんがいてくれた方が心強い…
田部さんだって…
…そうだよね…?
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