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枕の端をギュウっとさらに強く握りしめたのは覚えてる。
だけど、いつ眠りに落ちたのかはわからなかった。
頭の中は何かでいっぱいで
夢見ることも忘れていた。
翌日。
目覚めると、
いつもと変わらない朝が私を待っていてくれた。
「おはよう、ひかる」
そう言ったあっくんの声は
いつもと同じトーンでいつも通りに穏やかだった。
だから、私も同じように、
いつもどおりに返事をするの。
「おはよう、あっくん」
いつもどおりなことに
とてもホッとして
…うれしかった。
あっくんとのこのやり取りは
毎日の日常だけど…
…特別なんだな…って思った。
同時に…
…壊したくないな…って思った。
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