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…あっくん…
…なんで…？
何でそんな風に…
通和音の音量を上げたせいで、あっくんの耳元からはコール音が漏れ出す。
一回…二回…
自分の鼓動とコール音が入り交ざって、激しく心が乱れていた。
あっくんが私の前で電話をしてくれることは…
うれしいようで…少し怖い。
あっくんと彼女がどんな会話をするのかを
目の当たりにするなんて。
あっくん…
後でこっそり掛ければいいじゃない…
なのに何で…
私に聞かれちゃ…いけないことかもしれないのに
私は落ち着かずにもう一度あっくんの席に座り直し、テーブルの上で手を組んだ。
彼女は初めて表示される番号に、時間を置かずに素早く出た。
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