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……え……? もう一度、聞き返したいくらいなのに 私は枕から顔を上げることが出来なかった。 すると、あっくんは顔を伏せたままの私の頭を撫で、私の顔がわずかにでも覗くように髪を少しだけ掻き上げた。 「……やべえな。我慢できなくなりそうだ」 そして、あっくんは笑いながら立ち上がった。 「おやすみ、ひかる」 あっくんは余韻を断ち切るように部屋を出て行った。 「…あっくん……」 「あっ…くん…」 「…あっくん…」 私はシーツを握りしめて泣いた。 それでもあっくんを追って部屋を飛び出さなかったのは 二人の気持ちが同じ方向を向いていると確信できたから。 あっくんはきっと… この週末に一線を引いているのだと思った。 私が… そうであるように……。
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