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気持ちは落ち着かなくとも
時間はいつも通りに速度を速めることも、緩めることもなく過ぎていた。
お昼になってキッチンに立つ。
食欲なんてなかったけれど、あっくんのために昼食を準備する。
「簡単に麺類でもいい?」
「いいけど、ひかるは?」
食べられる気はしないけど、食べないと言ったらあっくんが心配する。
「少しだけ。朝が遅かったからあんまりお腹空いてないし」
私の言葉にあっくんは納得したのか、デスクに戻ってパソコンを操作し始めた。
簡単な和風パスタとスープを作って、自分にはあっくんの三分の一程度の量を盛り付けた。
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