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俺の胸の中で目を閉じたひかるは
そのうちに、小さな寝息を立て始めた。
こうなっちまうと、ガキの頃と全く変わらねえ。
ひかるの昼寝に付き合ったあの頃と。
けれど、目の前にあるふっくらとした唇は
さっき、確かに俺と重なったんだ。
ひかるの肩を抱き寄せ、
薄いブラウスを通して伝わる火照った体温に
俺のカラダも熱くなる。
腕をさすればひかるの柔らかい肌の感触に
離れられなくなりそうだった。
だけど、ひかるが寝てる間に
いつもひかるがしてくれている家事でも済まそうかと、
後ろ髪を引かれる思いでベッドをそっと抜け出した。
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