エピローグ

11/16
前へ
/16ページ
次へ
「……ひかる……」 あっくんが背中から腕を回して私をきつく抱きしめる。 その腕の強さに 私のカラダはあっくんの腕の中で小さく縮んだ。 「……どうしたの?」 「……ん?なんかさ……マジでこういうの、いいな……と思って」 あっくんは私と目を合さずに言った。 照れているあっくんがなんだか可愛い。 「……ひかるが居て……ああやってお客さんが笑ってくれて、なんか、冗談じゃなくて、マジで俺、夢とか見ちまいそうだ」 ……あっくんの夢…… 「……見ていいんだよ。あっくん、頭もいいし、努力家だし、みんなに好かれるし、絶対夢、叶うよ?」 私が言うと、あっくんは笑った。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1476人が本棚に入れています
本棚に追加