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「……叶いそうか?」
あっくんが抱きしめた腕を少し緩めて私の手を握った。
私も指を絡めるように握り返す。
「……うん。叶うよ。
小さな事務所借りて……
植物をいっぱい置いた明るい事務所にして、
看板は見やすいように字を大きくするの。
いつもおいしいお茶と、甘いものを用意して
あっくんが居て……
……私が……いる……」
あっくんが鼻の頭が触れるほど顔を近付けた。
「……そばに……居てくれるか?」
「……うん。あっくんのそばに……いさせて……」
触れ合いそうだった鼻先がお互いを少しかすめて
その下で唇がゆっくり重なった。
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