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「……え?」
「え……?」
二人で顔を見合わせて、目を見開く。
これで本当に目が覚めた。
「あっくん、どうしよう……?」
私は胸元を布団で覆いながら上半身を起こした。
すると、あっくんが私のカラダを抱きかかえて布団の中に引きずり込んだ。
「…ほっとけ」
あっくんは私から布団を剥ぎ取ろうとする。
「あっくん、お客さんかもしれないよ?」
「今日くらい、いーの。日曜だし、アポじゃねーし。事前連絡ねーし」
あっくんはいつものあっくんらしくなく、
甘えて私を抱きしめようとする。
インターホンがもう一度鳴らされた。
「ほら、あっくん、お客さんだよ」
私があっくんのカラダを揺さぶっても
あっくんはカラダを起そうとしなかった。
いつも忙しいあっくん……
気持ちはわかるけど……
本当に困ってここに来てくれたお客さんなら……
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