エピローグ

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私はあっくんのブカブカのTシャツを羽織って寝室を出た。 そのままインターホンに駆けつけて、 「お待たせしました」と言ってモニターを覗く。 モニターには一組の男女が映っていた。 不思議に思って用件を聞くと、 案の定、相手はあっくんへのお客さんだった。 聞けば、あの内田さんがここを紹介してくれたという。 今日はご夫婦でみえたらしい。 「……そうでしたか。わざわざありがとうございます。鍵を開けますのでそのままエレベーターで16階までお願いできますか」 私はその夫婦と少しのやり取りをしてインターホンの画像を切った。 そして、急いで寝室に引き返す。 「……あっくん!!大変!やっぱりお客さんだよ!!」 私の一言で、あっくんは飛び起きた。
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