1476人が本棚に入れています
本棚に追加
それからの私たちの慌てようと言ったら、
早送りのコメディー映画のようだった。
あっくんはカジュアルなパンツにシャツを羽織ると、エレベーターホールまで迎えに行くと言って部屋を出た。
私は自分の部屋に戻って慌ててワンピースを一枚被ると、髪の毛をまとめ上げながらダイニングへ向かい、電気ケトルでお湯を沸かした。
ケトルから湯気がのぼり始めると、玄関でドアの開く音がした。
あっくんが老夫婦を連れてダイニングのドアを開けた。
私が挨拶をすると、夫婦は穏やかな笑顔で応えてくれた。
あっくんは二人をソファに案内した。
最初のコメントを投稿しよう!