prologue.

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そして、浮気や不倫は犯罪になった。 家に帰っても居場所がなく、癒してくれる相手すら作れない。 そんな人が増え続けた。 ストレスが溜まればはけ口を作らなければならない。 多くの人間のはけ口は虐待だった。 ストレスの溜まる人間の増加、虐待される子供の増加。 国の改革により、日本は悪循環に陥っていた。 しかし、ある機関が作られたことによってその問題は解消傾向になった。 国に認められない機関だが、通う人は多く居た。 それこそが、「男娼」なのだ。 子供ができる可能性はないので、浮気や不倫がバレる危険性が減る。 なによりも、金を払えば欲求を満たしてくれる。 そんな男娼に溺れる人も少なくなかった。
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