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「っう、……ッ、あ、ひ、っ」
慣らしていてもやっぱり痛くて息が詰まる。
苦しみながら漏れる声を、おじさんは良がっていると勘違いして、嬉しそうに腰を揺らした。
僕が商売人でおじさんが客だから当然なんだけど、ちっとも気遣いがなくて乱暴に中を掻き回される。
膝をついて腰を上げたまま、両手を後ろ手に掴まれた状態で奥を何度も突かれる。
所謂バックというものだ。
両手が不自由なために体制が安定せずに辛さは増すばかり。
こんなの、強姦と同じだ…。
「ねえ、もっと泣いていいんだよ?苦しいでしょう」
「っ、う……ッ」
堪えてるんだよ、と嫌味を言いたくなるけど、この人は客だからと何度も念じながら我慢する。
悔しいけど、さっきから生理的な涙のせいで相手の顔が見えない。
睨んでやりたいのに。
もどかしい。
怜さんなら、こんな時でも汗ばんだ身体を妖艶に見せつけて余裕げに微笑んでいたはずだ。
やっぱり僕には、向いてないのかな。
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