02 控えめなうえにきょとんとしまくりな浅黄君

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 それに、一曲プレイするごとに私が声をあげて喜んでいたら、それに誘発されて男の子も最終的には笑みを零すようになっていた。  気づいたのはそれだけじゃない。  手がぶつかる度に男の子は申し訳なさそうにぺこっと頭を下げて、そしてそして本当に微妙にだけど顔を赤くしていた。  これには私もちょっと照れくささを感じて、それを見つけてからは心持ち慎重にプレイした。  だって、なんか青春っぽいじゃん?  昔から種類は違えどゲーム一筋で生きてきた私にはやや刺激が強いかも。  自分でもだいぶ心が浮ついているのが分かる。  まぁ、でもこれはミュスタの布教活動の一環だし。  ていうかミュスタ同志とここまで交流深めたの初めてだし。  だから、浮つくのは当たり前だ。
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