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「本当にすんません。弁償するので、少しお待ちいただけますか?」
「あのさ、俺はコイツに話してんだよ、テメーに用はねぇ!」
お兄さんの肘打ちが浅黄君の胸元にクリーンヒットする。
うっと苦しげに唸って、浅黄君は背中から後ろに倒れた。
バンッとやけに大きい音がする。
えっ大丈夫……?
くたり、床に横たわり何の身動きもしない浅黄君の身体。
だらんと伸びて宙を向く掌。
その色白さがとてつもない不安を駆りたてる。
「あさ、ぎ……くん」
単なるそういう肌質なだけかと思ってたけど、もしかして……。
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