01 怒ったらしっつこい我が親友

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01 怒ったらしっつこい我が親友

「ちょっとよーちゃんんん! 部活動一緒に見て回ろうって約束だったじゃないいいいい」 「ごめん! ごめんよ我が友よ! それでも私は行かねばならぬのだああああ」  春。近年問題視されている地球温暖化の影響で、シーズン真最中だというのに桜の花は全て散ってしまい、校庭には青々とした葉を伸ばす木々だけが佇んでいる。  とはいえ空は快晴、爽やかな季節であることには変わりない。  そんな清々しい空の下で、私は手に汗を握りながら中学時代から連れ添ってきた親友ここのんと自分の鞄で綱引きをしていた。  やりたくてやってるわけじゃない。  できることなら目と鼻の先にある校門を通過して放課後華やぐ街へとダイブしたいんだ。   だけど、我が親友はそれを許してくれないと言う。
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