02 控えめなうえにきょとんとしまくりな浅黄君

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 私がミュスタに出会ったのは休日に遊びに行った都市部の大きなゲームセンターで“今なら100円で必ず3プレイ!”との張り紙に釣られたのがきっかけ。  そんな張り紙が貼ってあるにもかかわらず、その時は誰一人として遊んでなかったことに哀愁を感じたんだ。 「楽しかったー! 付き合ってくれてありがとね。ここにはよく来るの?」  結構な時間立ちっぱなしでいい加減足が疲れてきたので、自動販売機もあるちょっとした休憩コーナーに移動し、二人でブロック型の長椅子に腰かけた。 「いや、最近ここ知ったばかりなのでそこまではないっすね」 「そっかぁ。だよね、ここに来る人少ないんだ。夜になると不良の溜まり場になるし。昼とかは近所に住んでるちびっこがお母さんに連れられてくるみたいなんだけど、それ以外はからっきし。だから、ここ見つけられてラッキーだよ! 遅い時間まで居座っちゃ駄目なだけで、あとは人目気にせず思いっきり遊べるんだぁ。ま、かく言う私も見つけたの最近なんだけどね」
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