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修学旅行も終わり、いつの間にか明日は卒業式。
「もー明日卒業式やで!」
「やばいわー」
「田中くんに告白するや!」
「えー!嘘ー!頑張ってな!!うちは中西くん!!応援してな!!」
またまたクラスではこんな会話。
卒業式と言えば、告白。
らしい。
「真はええよなー神谷くんおるし」
「うち神谷狙っとったのになー」
「なんで神谷くんなん?」
次々に言葉をかけられ混乱する。
が、けして神谷とは付き合っていない。
あの修学旅行いらい神谷と私は付き合ってる事になっていた。
いくら言っても信じてもらえず、弁解するのも面倒くさくてやめた。
違うクラスの人からは嫌がらせみたいな事もされた事があるが、同じクラスの子も庇ってくれて最近は収まっていた。
でも、その庇い方がちょっとね……
「真にちょっかい出すのやめてくれやん?」
「せやで!神谷くんが好きなんは真なんやから諦めるなよ!」
「二人ともまだ初々しいカップルなんやから見守ったってよ!」
などなど、聞いてて死にたくなる様な庇い方ばかりだった。
かばってくれるのは本当に嬉しかったけど、いろいろ言われすぎて恥ずかし死にたくなった。
「あ、ありがとう。みんな。」
必死で笑顔を作った小学六年生やったわ。
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