こころ

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ー神谷sideー 六年生になって、男子はやっぱそっち方面で知識がついてくると思うんや。 ザバッ 「あかん、マジで溺れる」 「真、泳ぎ下手やなー」 プールの授業中、女子がキャッキャとはしゃぐ中、男子の目線はやっぱりあそこ。 「どー思う?」 「あやのなんかどーや?」 「いやいや、やっぱ真が一番でかいやろ」 女子には申し訳ないが、男子の会話は大半がこんなもん。 「神谷は?誰が一番でかいと思う?」 俺に話ふんなよ。 とか思いつつもチラチラ見てまうのも、男のサガ。 「……知らんわ」 そう答えてザブッと潜った。 小学五年で男女別れて遊ぶようになってからわかったことがあった。 真は意外とモテた。 大人しいし、頭ええし、他の奴いわく乳も一番でかいらしい。 それを聞いて何故か少し焦っている自分がいた。 けど、なんで俺が焦らなあかんねん。 と思い直し考えるのをやめた。 もうすぐ修学旅行や。 side end
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