こころ

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秋、修学旅行。 京都に一泊二日。 「なんで、うちら京都やねん」 「となりの小学校大阪でテーマパークやって」 「ええーなー」 「なぁ?真?」 ブーブー不満を言っている友達の言葉で我に帰った。 「え?あ、あぁ。でもうち京都好きやで」 「ええーなんでなん?!何もないやん!」 「そんなことないで、街並みとかお寺とか見所いっぱいあるやん」 「真、おばーちゃんか」 昔から古風なものが好きで京都や奈良なんかが好きやったうちは今回の修学旅行、ちょっと、楽しみやったりする。 けど、みんなはそんな事も無いみたいで、他の事が楽しみみたい……。 「なー、夜男子の部屋行く?」 「あたりまえやん、お菓子持ってこ」 何処もかしこも男子の話題だった。 そんな男子も 「夜部屋来るやろ?お菓子持ってこいよ」 と、女子を誘っていた。 「はぁ……」 なんだかため息が出た。 「よし、ほな6人くらいで班作れー男女混ぜろよ」 担任の声で一気に騒がしくなる教室。 「真、一緒になろ」 声をかけてくれたんは幼馴染みの夏子(かこ)と万里奈(まりな)。 「あと3人やな」 うろうろしとると肩を叩かれた。 「真、組まん?」 振り向くと 「神谷、うちはええけど……」 夏子たちの方を見ると OKサイン。 「大丈夫みたいやな、ほなよろしくな」 男子は神谷と筒井と中村くんの3人。 「「「よろしく」」」 挨拶をすませて当日回る場所のチェックをする事になった。 その時万里奈が 「なー、この班レベル高ない?」 と、耳打ちしてきた。 「レベル?」 と、聞き返すと。 「男子のレベルやん。神谷くんも筒井くんも中村くんもなかなかの種類の違うイケメンやん」 と、はしゃいでいた。 やっぱりうちには良くわからわなかった。
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