こころ

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修学旅行当日 「班で別れてチェックした寺3つと好きな寺2つ見てこい。集合は4時や。ほな、解散」 先生の号令で散り散りになる。 「最初の寺こっから5分やて」 中村くんがマップを見て案内してくれる。 「楽しみやな」 隣を見ると神谷。 「うち、京都好きやからめっちゃ楽しみなんやんねー」 ニコニコ顔で返すと 「俺も初めてやから楽しみ」 と、返してくれた。 「やばいやばい、集合間に合わんで!!!!」 筒井くんが時計を見て言う。 「走れ!」 集合に間に合わんかったら鬼担任にどやされる!! と、言って全員で走り出す。 けど、うちは運動が苦手で走るのが遅い。 だんだん置いてかれそうになっている時 「真頑張れ!」 そう言って腕を引っ張ってくれる神谷。 それをクラスのこが見ていた。 「セーフ!!」 なんとか集合時間ギリギリで間に合った私達は担任の点呼の後、無事に部屋にたどり着いた。 遅れたグループの子達が担任に怒鳴られてるのを見て間に合って良かったなと胸をなでおろした。 女子は大部屋で15人が一部屋で寝る。 男子は10人10人の二部屋。 夕飯の時間までは自由時間。 「きたでー」 そう言ってノックも無しに入ってくる男子数人。 「「「「きゃああああああああ」」」」 女子が叫ぶ。 何人かが着替えていたからだ。 「うぉおお」 悲鳴にビックリしてか、着替えている事にビックリしてか男子がうろたえた。 「ごめんやけど、外出ててくれる?」 入口付近に行き、男子を外に出した。 「お、おぉ」 ぞろぞろと出てく男子数名。 心無しかニヤついてる様な、赤くなっとる様な。 「女子部屋来るのは構わんけど、ノックくらいせえよ」 と、言うと 「ごめんごめん」 と、軽く返された。 全く、反省しとらんな。 「もーええでー」 中から声がして男子が入っていく。 なんとなく部屋に戻るのも嫌で外に出る事にした。 夕飯まで2時間暇になった。
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